性機能障害とは
性機能障害（SexualDysfunction）とは「満足に性交が行えない状態」を指します。男性の場合「性欲、勃起、性交、射精、オーガズムのいずれかひとつ、またはそれ以上が欠如するか、不十分なもの」と定義されています。
疾患としては「性欲低下」、「勃起障害（ED）」、「早漏」、「遅漏」など射精障害、「男性更年期障害（LOH症候群）」や「膣内射精障害」、「性嫌悪障害」などです。女性の性機能障害では「性交疼痛症」、「性嫌悪障害」などが知られています。
池袋ユナイトクリニックでは男性機能外来で男性機能障害の相談・診断・治療を行っております。EDについて当院ではすでに数万人の治療実績を誇ります。内服薬を第一選択とし場合によってはカウンセリングや精神安定剤を併用しながら治療を行っております。また、早漏治療に関しても世界で唯一の内服早漏治療薬「プリリジー」の取り扱いを行っております。早漏治療に関して数少ない専門外来を持つクリニックで1日の早漏治療実績は日本一であると自負しております。カウンセリングや対症的な治療も併用し効果的な治療を行います。
男性更年期障害（LOH症候群）
男性更年期障害（LOH症候群）ですが倦怠感や疲労感、集中力の欠如など女性の更年期と似た症状がみられる症候群です。女性は閉経前後に急激な女性モルモンの低下があり症状が強く出やすい傾向がありますが、男性ホルモンのテストステロンは年に1～2％と緩徐に低下していくためゆっくりと症状が出現します。男性特有の症状ではED、早漏、遅漏などの射精障害です。
男性更年期障害におけるED、早漏治療は内服薬を中心に、カウンセリングや対症療法等で治療を行います。当院ではLOH症候群の方EDにはバイアグラ、レビトラ、シアリスのPDE5阻害薬の積極的な服用をお勧めしております。PDE5阻害薬の服用で勃起機能のみならず、早朝勃起の回復がQOLを改善させ、また血中テストステロン値が上昇することが知られております。また補中益気湯などの漢方製剤も男性更年期障害には有効との報告で血清テストステロン値を上昇させコルチゾールを低下させたと報告されています。
LOH症候群の治療には男性ホルモン補充療法が知られておりますが池袋ユナイトクリニックでは男性ホルモン補充療法は行っておりません。理由としては動脈硬化の急激な進展、前立腺疾患・癌の助長、AGAの急激な悪化、精子形成能の低下、精巣萎縮等の副作用が知られており程度が強いこと、厳重な管理を要するためです。前立腺がんの腫瘍マーカーが2以上（正常値は4以下）の方にはホルモン補充療法は行いません。
また男性更年期障害の半数のかたにうつ病が見られるという報告もあります。その場合は心療内科と併診で治療を行う必要があります。
EDや男性更年期障害の原因の生活習慣病（肥満、高血圧、糖尿病）、喫煙についても生活指導を行います。内臓脂肪が増えると男性ホルモン値が低下することが知られていますので生活改善も有効な治療の一つと思われます。
膣内射精障害について
「膣内射精障害」は男性が行うマスターベーションに原因があると言われています。手指を使わない方法が最も多く、その次には膣内射精障害の患者の20％以上のグリップ力が強いことがしられております。マスターベーションの時の力が強く、膣では刺激が弱いため射精できないということです。これらの方は刺激の弱いマスターベーションで慣れていくことがまず行うトレーニング法です。改善指導では5本指でのオナニーから親指、人差し指の2本で軽くリングを作って行うマスターベーションへ変えていきます。また摩擦を減らすためにローションの使用が望ましいです。それでも改善しな場合はアモキサンやトフラニールなどの服用で改善することも多くみられます。
