膣内射精時間に関する研究
海外で行われた研究では、膣内に挿入してから射精するまでの平均時間は6分、最短が6秒、最長が52分でした。この調査では日本人の調査はされてないので、このデータが我々日本人にどこまで当てはまるかはわかりませんが、この「6分」という持続時間は早漏症治療において治療効果の目安になる数字と考えていいかもしれません。
早漏の原因
早漏の原因には、3つのタイプがあります。
心因性早漏:性行為に対する精神的なストレスやトラウマによりセロトニンの分泌量が減少して起ります。
過敏性早漏:陰茎が性的な刺激に弱く、ちょっとした刺激で過敏に反応します。
衰弱性早漏:加齢による男性ホルモンの低下によって射精をコントロールする筋力が弱まり、射精しやすい状態になります。
それぞれに合った対処法がありますので、ご自身がどのタイプなのかを理解することは早漏治療の第一歩になります。
今回紹介するプリリジー(ダポキセチン)は心因性早漏に効果的な治療になります。
早漏症の診断基準
以前は性行為の際、パートナーの女性が満足しないうちに男性が射精することを指していました。ただこれではあまりに曖昧です。なので現在では挿入から射精までの時間が短いことを指すようになってきており、一般的には挿入から2分以内の射精を早漏症としています。早漏症は副交感神経優位な状態から、射精反応を引き起こす交感神経優位な状態へ切り替わってしまうタイミングが早いことで起こります。
以下に早漏症の診断基準を記します。
・膣内挿入後、射精までに所要する時間が2分以内
・膣内への挿入前、挿入途中、挿入直後のいずれかの時点で、本人の意思に反して、最小の性的刺激で射精してしまう
・早漏症により、人間関係の問題や精神的苦痛を引き起こしている状態。
・射精のコントロールができないこと。
上記をすべて満たす場合は早漏症と診断されますが、すべて満たさない場合でも臨床的には早漏症治療の対象となる場合があります。
プリリジー(ダポキセチン)とは
早漏症治療薬のプリリジー(ダポキセチン)は、短時間作用型のSSRI(セロトニン再取り込み阻害)という薬に分類されています。欧州を中心にアジアでも認可され、スウェーデン、フィンランド、スペイン、ポルトガル、ドイツ、オーストリア、イタリア、ニュージーランド、シンガポール、韓国など60か国以上で認可されており、30か国以上で実際に使用されています。すでに数百万人の使用実績があり、その有効性、安全性は立証されています。
挿入から射精までの時間を3~4倍延長する効果があることが知られています。早漏症の男性は平均1.8分で射精すると報告されていますので、プリリジー服用で上記研究の平均6分程度には改善する可能性が高いと考えられます。
池袋ユナイトクリニック(池袋ユナイテッド)では、医師の診察の上プリリジー(ダポキセチン)を処方させていただいております。
お近くにお越しの際は是非当院にお越し下さい。
早漏治療